福を未来へつなぐ物語
この建物は、築百年を超える大聖寺の町家です。かつてここは、季節の生菓子で親しまれた「お菓子司 福文」として、地元の方々の人生の節目や日々の暮らしに寄り添ってきました。
しかし時代の流れとともに後継者不在という課題に直面し、この町家は静かに役目を終えようとしていました。親族である私たちに託されたのは、単なる建物ではなく、地域とのつながりや人と人とのご縁、そして「福文」が大切にしてきた想いでした。
町家を壊して新しいものを建てるのではなく、この場所に流れてきた時間を未来へつなぎたい。そんな願いから、この町家を一棟貸しの宿として再生することを決意しました。
宿名の「臥福庵」は、「福文」の"福"の文字を受け継いでいます。「臥」には、横になる、身を休めるという意味があります。旅の疲れを癒し、心を休める場所でありたい。そして、伏せている福が目を覚ますように、この場所を訪れた方々が新たな幸せを見つけ、笑顔で帰っていただきたい。そんな願いを込めて「臥福庵」と名付けました。
福が伏せているとの思いで、
お客様が福を起こし、幸せに帰れるように。
万燈の宿



